半年前にいた場所

もうすぐよがあける

さむいー。寒いの苦手だっていったでしょ。
 
今朝、明け方まで仕事してて、気分転換に窓を開けてみた。部屋の中のあたたかい空気と、外の凍てついた空気とのさかいめに立つ。顔の周りにはあたたかい空気がただよっていて、時折風が揺らいで、冷たい空気がそのエリアに入り込んでくる。深呼吸すると、一息のあいだに、空気の温度が何回か入れ替わっていく。
 
明け方の匂い。秋から冬へ、風のにおいが変わってきた。
 
夏ならとっくに空が白んできて、鳥が鳴き始める時間なのに、まだ真っ暗。星がかたむいて夜空にひっかかっている。冬の夜空は、なんだかそのまま宇宙につながっているような気がする。
  
地球は我々を乗せたまま、半径一億五千万キロの円を描きながら、宇宙空間を時速十万キロ以上のスピードで突っ走っている。冬の明け方の空は、なんとなく巨大な宇宙船の窓から、外を眺めてるみたいな気分にさせてくれる。
 
半年前、梅雨の頃、我々は今いるここから3億キロかなたの宇宙空間にいた。太陽の向こう側を眺めれば、半年前に自分がいた場所を見られるってことだ。半年間で、こんなすごい距離を旅してきたのね。
 
時間と空間のとてつもなさを思う。たまにこういう気分にひたる。自分にとって大事な時間。